自分を大切に(ウツの考え方からの脱出)その3 TMさん)
  • うつ病の改善、克服

    マクロビオティック基礎科前期(再受講)修了レポート

    20141029日〜201548

    <はじめに>

     20歳の頃よりうつ状態が12年間続いており、通院と薬の服用を続けています。201310月より一年間かけて基礎科前期、後期を受講させて頂き、それまで服用していた4種類の薬(抗精神病薬2種類、漢方1種類、睡眠導入剤1種類)が漢方1種類(通常13回飲むものを11回のみ)と、必要に応じて週1回程度睡眠導入剤を飲む、というところまで減薬ができました。通院も当初は月2回だったのですが、現在は月1回です。今回201410月より、基礎科前期を再度受講させていただきました。


    恭子注この半年後、完全に薬を飲まなくても良くなりました。
    ウツ病の薬を使って完全に薬を止めることができる人はなかなかいない、という話ですが。
    うつ病が完全に治った、うつ病が完治した、と言えると思います。
    現代の日本では、うつ病は風邪くらいみんなかかるようになっています。
    そして、安易に薬が処方されます。薬の副作用も問題になります。
    どうぞ、食事と考え方を変えるだけで副作用なく治るということを知っていただきたいと切に思っています。



    恭子注:私の基礎科は、何度も受講して下さる方が多いです。その理由は、一回目では、私の伝える3/10ほどしか理解できないのです。他の教室の何倍もの内容をお伝えしていますから、その都度、また、吸収していくことが深まるのです。

     

    <前期再受講で学んだこと>

    1.私がうつになった理由

     ずっと私は、私の心が弱いから、だからこの病気にもなったのだと思い、うつになったことを恥じ、自分を責めることしかできませんでした。しかし、誰しも心に弱さは抱えているはずなのに、私のように病気になる人間と、ならない人間がいる。その違いは何だろうと考えてみました。そして、私がうつになった理由は「自分の心が弱いから」ではありませんでした。

     恭子先生に「アルバイト先では謙虚なフリでいいからしなさい。じゃないと期待されるし、期待されると頑張ってしまうクセがある。それでも“あなたできないから”。」と言って頂き、思い出した記憶がありました。

     子供の頃、「あなたはできて当たり前」という言われ方をされ続けた時期がありました。

    恭子注:この方は、とても頭がよく優等生だったのです。学校でもよく出来た生徒でした。

    その際、子供だった自分は無意識のうちに、「できることは当たり前、つまり、(すぐに)できないことは悪いことであり、恥ずべきことだ」と思い込んでしまっていたようです。そして、できない自分ができる自分になるための必死の努力をし、人のできない所を見た時に、その人を自分より下に見て、自分の劣等感を優越感に無理やり変えて、かろうじて自分を保っていました。でも、本当は私だってできないのに、と言って心のなかでずっと泣いていました。先生に“あなたできないから”と言って頂き、「そうか、私やっぱりできなかったんだ!」と、子供の時から泣き続けていた「できない自分」を認めて肯定してもらえて、とても安心したのだと思います。病気になったということは、「食べ物」と「考え方」を間違えていたということ。ああ、なんだ、私やっぱり間違えていたんだ、ということがストンと自分の中に落ちてきた気がして、そうかそうか、そこだったんだなと思えたら、すごく安心して涙がでてきました。


    恭子注:私もどんなに重荷だったのだろうと涙が出ました。
    「重荷を背負うな、責任は果たせよ」

     今までできない自分を押し込めて隠しながら、できる自分のフリ・空気・鎧(よろいかぶと)で自分も人もごまかしていた。この、「人から良く見られたい見栄欲」という名前の鎧を自分がこれでもかと着込んで自分を守っていたことに気付き、鎧を脱いでいく作業はとてもキツイ作業でした。先生に叱咤激励をされながら、毎回の授業のあたたかく、かつ真剣さと厳しさのなか、とにかく今目の前にあるお料理をお教室の他の方々と一緒に協力して作ることを繰り返していく中で、人からどうみられるかということを考える余裕がなくなり、そこに「気」を使うのではなく、目的を達するために物事主義で今自分が何をしなくてはならないのか、という方向へ「気」を使っていくことを学んでいき、少しずつこの鎧を脱がせていただいたのだと思います。

    恭子注よく悟っていただけました。
  • この悟りを得ることこそ、皆さんの重荷が下せるのです。
  • その重荷を下ろす作業=よろいかぶとを外す作業
  • が、厳しい作業なので、皆さん、私をコワイ先生だという人もいますが、この作業が厳しいのです。そして、この作業を終えると、皆さんの心が穏やかになるのです。
  • 穏やかになる=身体の自然治癒力が増すのです。
  • いえいえ、私はコワイ先生ではありませんよ〜
  • 愛のある真の優しい先生なのですよ〜
  •  そして、これまでの生き方は苦しかったなと思いました。自分の中にある弱さやできない自分を、それらは悪いことであり恥ずべきことと思い込んでいた私は、その自分を認め、許すことができず、私は自分を嫌い抜きました。そして、それ故に自分に完璧を求め続けました。だから私の中で居場所がなくなってしまった「弱くてできない私」は、自分を守るためにうつという病気をまとい、自分で自分を守っていたのです。そして、自分に完璧を求めている間は、人にも完璧を求め、自分の事を許せなかった間は、人のことも許せませんでした。だからこそ、この病気になったのだと思います。

    己の弱さやできない自分を認め、許すことができず、自分にも、他人にも完璧を求め、自己否定も他者否定もし、結局完璧にはなれない自分を責め続けたこと。うつになった理由はさらにまだいくつかの原因が複雑に絡み合っているように感じていますが、これが私がうつになった原因のうちの、一つでした。

     

    私は神でも仏でも天使でもなく、でもやっぱり悪魔でもない、一人の人間なのだということ。

    恭子注それ以上でもそれ以下でもない。
    人間なのですから。
    良いとなると、(それ以上の)天使にしてしまい、悪いとなると(それ以下の)悪魔にしてしまうところが、私達にはありますね。
    善対悪の比は…6:4
    でよろしい、なのです。
    「岡田恭子のらくらくマクロビオティック教室」日東書院 77ページ


    人間だからこそ、そもそも完璧にはなれず、もともと完璧になる必要もなかった。それなのに、私はそこを自分に求めてしまっていた。おそらく私は綺麗な天使のような存在になりたかったのかもしれません。人間だからこそ、弱さやできない自分を抱えながら、生きていったっていい。うつという病気には、もう完璧を求めたくない、弱さがあってもいい、できない自分がいたっていいという、あるがままの私という一人の人間として、幸せになりたいという切実な自分の願いが込められていたのだと思います。

     そのことに気がついた後、トイレが流れなくなるくらいの大きなバナナの便りが二回と、さらに続けて大蛇?!と思うほどの、人生生きていて今までで一番大きな便りが来ました。本当に、私の心と体はつながっているのだなと思いました。

     

     できなくて、不器用で人の三倍時間がかかり、その上さらに完璧を目指そうとしてしまう自分がいる。それ以上でもそれ以下でもない、事実としてのそんな自分を、可能な限り過不足なく見つめ、その自分を許し、認めて受け入れながら、そういう自分の個性を、自分と周りにいてくれる人たちが、苦しむためではなく、幸せになれる方向へ伸ばして使っていく。性格も個性も変える必要はなかった。その使い方と「考え方」を変えていく、その為に物事主義で具体的に工夫し続けていくこと、そこだけを、できないことは素直に誠実にごめんなさいをしながら、できる範囲で精一杯やればいいのだと、ようやく気が付くことができました。

    恭子注「誠実に誠実にコツコツと」
    「できることは精一杯、出来ないことはごめんなさい」
    この中で、真面目な人はできないことはごめんなさい、が苦手で自分を苦しめるのです

     

    2.家族の変化

    1) 血圧

    家族(母・66歳)と暮らしていますが、ストレス等により二年ほど前から急に高血圧になってしまいました。家族の食事は、朝:白米メインにお肉も食べる、昼:食パンにチーズ、バナナ、牛乳、夜:2日に1回私と同じ玄米か分づき米、おかずは毎日私と同じだが、足りない時には自分だけ肉や魚、卵を焼いて食べる、間食:甘いもの大好き、という内容ですが、ハッピーP92のしいたけスープを朝晩2回飲んでもらった所、上149・下86あった血圧が、2週間ほどで上103・下73まで下がりました。

    恭子注:この時の主治医先生は、この椎茸スープをご自分でもなさるようになったというエピソードつきです。

    ただし、素人判断は危険だと思ったので、病院から出ている薬も飲み続けてもらい、病院にも今までどおり通院してもらいました。冬の寒暖の差の激しい時期で、他の患者さんの血圧はあまり安定していなかったようなのですが、家族の血圧データが安定していたため、お医者さんも驚かれたようで、昨年は同じ時期に
    4錠飲んでいた薬(2種類×2錠ずつ)が今年は最終的に1錠にまで減薬できました。その数日後、「今食べている白米が終わったら八分搗きくらいで玄米を食べようかな。」とポツリ。心のなかでガッツポーズをしました。また、そのことをお教室でお話した際、先生から「八分搗きというのは八分取る、ということよ(つまりほどんど白米ということ)」と言われ、それに対して、「それでもいいかなと思って」とお答えすると、「それはあなたが素晴らしいわ。あなたの完璧主義も、だいぶ緩んできたわね。」と言っていただきました。

     

    2) インスタントだし

    おばが旅行のおみやげにだし用のイワシの粉を買ってきてくれたのですが、それで作ったお味噌汁を飲みながら、今度は「インスタントだしってよくないよね。やめようかな。」とポツリ。一年前はどんなにインスタントだしをやめるように言ってもめんどくさい、の一点張りだったのに。よしよし。でもここで「ほらやっぱり言ったでしょー」等と上から目線で反応してしまうと喧嘩をしたり相手のやる気をそいでしまったりするのは経験済みなので、「うん、いいんじゃない?玄米もこの間注文したのが届いているし、だし用の昆布と椎茸も戸棚に入ってるよ。」と優しく(?)言うに留めました。(私も成長したなあ〜。)

     

    3) 食事記録

    12月に入った頃、「やせないんだよねー」と言いながら、家族の手元には特売で68円で買った板チョコが2枚。いやいや、それだよ!と心のなかで突っ込みつつ、「食べたものを具体的に記録してみたら?」と言ったところ、次の日からノートに食事記録を取るようになりました。(自分で言っておいて驚きました。)

    216日頃、「なんだかお腹の調子が悪い」、と言い出し、「そういえば久しぶりにラーメン食べたからかな、ランチの100円ギョウザも追加したし、ブツブツ・・・etc」と言っていたので、「せっかく食事記録を付けているのだから、ノートを見なおしてみたら?」と言ったところ、ノートを見返して、「チョコレートを食べた!」と言い出しました。バレンタインだからご褒美にチョコレートが食べたいな、と言っていたので、214日にお店で売っているものの中で一番小さなチョコレート(3cm×5cmくらい)を2つ買った所、それを家族は1つずつ2日続けて食べていました。甘いものが好きなので、以前であればそのくらいの量のチョコレートを食べたとしても全く体に影響は無かったのですが、2日に1回マクロビ食をしているだけでも体が変化しているのだと思いました。(間食もほとんどしなくなっていました。)また先生の言われる三大悪のチョコレート、アイスクリーム、菓子パンの影響の大きさに私自身も怖さを感じました。

  • 恭子注この2日に一回マクロ食をお嬢さんと一緒にする、というのはどんなものでしょうか?
  • と最初にご入会の時に聞かれました。
  • 私の返事は、2日に一回、つまり、一日おきにマクロ食をするというのは、
  • 一日おきに良くなるというので、いいですよ〜
  • とお答えしました。
  • 彼女のその頃の完璧主義では理解できなかったのですが

     

    しいたけスープで自身の体の変化を実感してからは、家族が自分でハッピーやらくらくを見ながら、田作りやキャベツゴロゴロスープなどを時々作るようになりました。「肉を食べると体調が悪くなる」とか、「やたらとガスが出るようになった」とか言い出していて、2日に1回マクロビ食にするだけでも体質が変わっているのだなと思い驚きました。

    昨年初回基礎科受講中はまったくこうした家族の変化は感じられなかったので、家族への伝わり方は年単位、ということはこういうことなのだな、と実感しました。

    恭子注
    皆さんに言うことですが…
    まずは、家族に押し付けないで自分だけマクロ食をしなさい、つまりこれが、
    「じぶんだけしあわせになりなさい」
    ということなのです。
    そして、本人(受講生さん)が、元気に病気が治ってきたら、自然に家族にはその良さが伝わります。
    その時家族もマクロ食をやるように自然になるのです。
    それが、年単位で見て下さい、ということです。

    一日や1カ月やで、意識は変わりません。
    気の短い受講生さん方は、すぐ治る、すぐいいものだから家族に食べさせたい、と思うのですが、
    本人が元気になれば押し付けなくてもやるようになります。
    でも、それは、1年かかります

     

    3.アルバイトを始められたこと

    2年以上働くことから離れていたのですが、アルバイトに行き、体は疲れたけれど、とても充実感があり、働ける場所があるということ、働くことでお金を頂けるということは、こんなにもありがたいことだったんだなと、初めて思いました。今までは会社に行ったらお金がもらえるということは当たり前のことだと思っていました。

    体調を崩し、前職を退職後、お教室で新しい方と知り合いになったり、一人で美術館に行ったりすることはできたのですが、1年半の間、気持ちの整理がつかず、昔の友人に会うことが出来ずにいて、心配してくれている友人の誘いも全て断っていました。

    その自分が、お教室でお料理を学んでいることも大きいのですが、子供の頃から好きだった喫茶店で接客の仕事をしてみたい、自分から人に接する仕事をしたい、と思えたことにとても驚き、とても嬉しかったです。

    実際アルバイトを始めたところ、今の自分にとっての最適な上司と出会えたり、こういうことを学んでみたいなと漠然と今まで思っていたこと、この辺をリハビリしたいなと思っていたことが全て学べる環境だったりして、とても驚きました。

  • 恭子注私の教室受講後、皆さん、仕事運がよくなるとおっしゃいます。
  • 物事本位になるからですね

    今自分に出来る精一杯の事をしても対応が間に合わず、お客様からクレームを頂いてしまい、夜中の3時まで眠れないこと等々は多々ありますが、目の前の仕事にここまで必死になりながらも、それを一歩引いたところから別の自分が眺めていて、どこか楽しめている自分もいます。以前の仕事をしていた頃の自分では、全力で仕事をした瞬間に、体を壊していました。今これだけの必死さの中に自分がいられること、精一杯仕事ができる体調・体力・気力があること。それがこの上なく嬉しく、この自分にまで導いて下さった、恭子先生とお教室、支えてくださったお教室の皆さんに、心から感謝しています。

     

    4.恭子先生がいてくださることのありがたさ

    家が遠方のためお教室の日は5時前には起きるのですが、お教室の日は前日何時に寝ても、体が行きたがるのか、シャキッと目が覚めます。今日は体調が悪いので、大船駅まで行って引き返そうかと思っていた日も、横浜駅を通過したら、お教室が近づいてきた!とまるで体がわかっているかのように調子が良くなった時もありました。お教室に着いて、お教室の空気を吸い、先生と数分お話させていただくだけで、自分の顔が今良くなってきている、あれ、なんだか体調が良くなってきた、ということもありました。 

    寝ることに囚われすぎてしまっていた時に、「大切なのは、早く寝ることではなく、朝起きること。横になってウトウトしているだけでも体は休めているから、とにかく10時に布団に入る努力をして朝になったら起きること。」と言われ、そうか、眠れなかったら無理して寝る必要はないんだと思えたら、逆に安心してぐっすり眠れるようになったり、腰をひどく痛めてしまい、メールでご相談したところ、返信で頂いた「大きく観るところが抜けている」という言葉に、体調の悪いときは自分の視野が狭くなっているのだと気付かせて頂き、はっとしたり。

    体調が悪い時など、素直に先生の言葉を受け止められなかったり、今の私では理解できなくてもんもんとしてしまったりすることもまだまだあるのですが、お教室へ申し込む前にたんぽぽ便りを全て読み、どうしてもこの先生に習いたいと思い、3時間半かけて会いに行った方を絶対に間違えてはいないという確信と信頼は変わりませんでした。お教室へ通うために2週間に一度必ず早起きをすることが、自分にとってリズムを整えるのにとても良く、さまざまなことを教えて頂き、気付かせて頂ける恭子先生がいてくださること、お教室という「お洗濯の場」があることに本当に感謝しています。

    恭子注私が登山をするのも同じ理由です。
    今度○○山に行くとなると、その前日は、早く床に就きます。
    当日は早起きです。
    健康な方は、やっぱり、早起きですが、私は実は怠け者の遅起きなのです。
    こうして習慣を変える「かせ」を作るのです。
    「マクロビオティック的自家製天然酵母でつくるおいしいパン教室」遊幻舎82ページ

     

    <様々な変化>

    1.家でも厚着をするようになったこと

    マクロビを始めて二度目の冬。お教室と同じように、家の中でも厚着をする習慣が身についたこともありますが(今までは冬に旅行に行く時だけババシャツを着ていたのですが、この冬は毎日着ていて、靴下二枚履き、または、もこもこのルームシューズ、ズボンの下に裏起毛のレギンス。床暖房だけのお教室と同じ格好を家でもするようになりました。)去年までは暖房の温度設定を20度にしていたのですが、今年は14度くらいで十分あたたかく感じるようになりました。(時々ストーブが燃焼していいのか、消火していいのか、わからなくて戸惑っています。)

  • 恭子注私の教室では、なるべく暖房をつけません。
  • 省エネです。物の命、ひとの命、を大切に、といっても、現代人は習慣的に、ぜいたくな環境に慣れてしまっているので、身についてくるには時間がかかります

     

    2.料理上手になりたいと思えたこと

    昨年前期の授業を取らせて頂く中で、「料理上手になるコツは、美味しいものを食べたいと思うこと」というお話があり、それまで全くのエネルギー切れだった私は、美味しいものを食べたいと思うことすらできなかったので、そのお話を聞いて、美味しいものを食べたいと思っていいだ!と、とても嬉しかったことを覚えています。再度前期の授業を受けさせて頂く中で、料理上手になりたい、自分の料理を食べてくれた人が、その一口分美味しいと思ってくれて、健康で健全で幸せであれるような、そんなお料理が作れる人になりたいと、自然と思うようになりました。

    拝み洗いをしながら食べてくれる人の健康と幸せを祈ること。お料理をするまえに、一度きちんと調理台をきれいに整頓して、自分の心を整えてから作ったお料理は、なぜか一口食べただけで味が美味しく、その時の料理は例外なく家族にも好評です。調理台は神聖な場所というお話の通り、お料理は作る人の思いや祈り、作られた場の力がこもるのだなと思いました。

     

    3.1日の終わりと始まりの祈り

    1日が終わり、夜、布団の中で、今日1日無事に過ごせたことに対して自然と感謝の思いが湧いてくるようになり、朝起きて、自分、家族、お世話になった方々が健康で健全で幸せでありますようにと、大きなもののなかで今自分が生かされていること、私が私として生きていられることへの感謝と謙虚さを思いながら、日々のささやかな生活を丁寧に、一瞬一瞬を素敵なものとしていく生き方が出来ますように、という祈りで始められるようになりました。

     

    4.病気のこと、自分のことが少しずつ人に話せるようになったこと

    自分の病気のことを人に話したことで再発した経験があるので、それまで怖くて人に自分の病気のことを話すことが出来ませんでしたが、まだ怖かったのですが、9年ぶりに自分の病気のことをお教室でお話させて頂きました。恭子先生はそのことにすぐ気が付いてくださり、あたたかな言葉をかけてくださいました。家に帰ると、大きな良い便りが3回もきて、洗顔後に鏡に写った自分の顔を見たら、(当然まだ望診などできないのですが)とてもいい顔をしている、と思いました。心の排毒が体にも現れたのだと思いました。また、何気なく地元での駅伝大会の話をしたところ、先生から「自分の事が話せるようになってきたわね。」と言って頂き、また他の受講生の方がお家でその駅伝中継をとても楽しんだと話してくださり、とても嬉しかったです。

     

    5.他の受講生の方の変化を感じられたこと

    初回の授業の時に、「1回めは自分の事で精一杯になるけれど、2回めは人の良い変化が見えるようになってくる。」と言われ、周りを見ることが苦手な私は、内心本当かな?と思っていたのですが、回を重ねるに連れ、他の受講生の方のお顔、表情がどんどん変化していくのがわかり、一人で感動していました。また、初回受講時より、今回の再受講時の方が、三倍のノートを取っていました。

    恭子注これが、自分にしか目がいかなかったのが、ひとへも愛がかけられるようになってきたということでもあります。ひとに温かい関心を持つことです

    6.体力がついてきたこと

    1年半以上前、お教室に申し込みをした時は、家の周りを10分散歩するのがやっとの体力しかなく、お教室へ申し込みをしたものの、キャンセルをするかもしれないと本気で思っていました。それが初回前期を受講しながら30分ほど散歩に行けるようになり、後期受講中にジムに入会し30分〜1時間水泳や水中ウォーキングができるようになっていき、再度前期受講中では動きっぱなしのアルバイトを3時間こなせるまで体力が回復してきました。振り返ってみて、ありがたいことだなと、しみじみと思います。あせらず、自分の体と相談しながら、これから一年ほどをかけて、18時間、週5日程度働けるところまで、少しずつ体力をつけていきたいと思っています。

     

    7.びわ葉湿布+こんにゃく温罨法

    12月にアルバイトをはじめから頑張りすぎ、腰を痛めてしまったのですが、他の受講生の方で、びわ葉温灸をされていてとても良い、とお話されていた方がいらっしゃり、またハッピーP70の体験談を読み、びわ葉湿布とこんにゃく温罨法を私もやってみたところ、お手当後のこんにゃくが本当にくさくなり(生姜湿布後にインスタント里芋パスターを塗り、4時間後にはがす時の匂い)、腰の痛いところに当たっていた部分のびわの葉の裏が真っ黒に変色しました。何度か家族にも試しましたが、家族の使ったこんにゃく、びわの葉には全く変化がありませんでした。痛い時にはびわの葉が、気持ち悪いくらいとろけるような茶色に表まで変色し、毒素を吸ってくれているのだなと思いました。また、だるい時、眠気が抜けない時にも効果があり、すっきりします。

     

     

    <今後の課題>

    1100回噛むこと、ご飯食べ、良い物を少量。10時に布団へ入り、6時に起きること。

     毎回同じことを書いているのですが、私にとって、このシンプルなことが一番むずかしいです。気がゆるむとすぐ元に戻ってしまう自分なので、都度お教室で初心に返りたいと思います。

    また、以前お教室で、1を数える間に2回噛むと数えやすいと教えていただいたのですが、1を数える間に4回噛むと、25まで数えれば100回噛めるので、気持ちが少し楽になるのか、噛みやすくなります。

     

    2.「中庸」ということ

    「マクロビオティックの考え方の基本は、健康とは心身が中庸であること。」(ハッピーP22。)

    「バランスの取れた考え方」という考え方が昔から好きではありませんでした。バランスなんてとれっこない、人は皆かたよっている、とひねくれて思っていました。だからこそ、今までは極陽に対して極陰を足す、これでプラスマイナスゼロでしょ、という、ちょっと何か触れただけで一気にバランスを崩して、ひっくり返ってしまうようなぎりぎりのやり方で、バランスを取っていました。考え方のバランスもそうでしたし、食べ物のバランスの取り方でも、お酒(極陰性)を飲むときのつまみは甘いものではなく、塩味(極陽性)のおせんべいをいつも食べていました。ただし、振り返ってみると、「バランスの取れた食事」という言葉には抵抗がありませんでした。「中庸」という言葉の本当の意味を自分なりに考えていきたいと思っています。また、自分の器と向き合うことも深めていけたらいいなと思っています。

     

    3.健全な謙虚さとは何かを学ぶこと

    今まで自分が謙虚さだと思っていたものは、自己否定と自己卑下だったとお教室で先生に気が付かせて頂きました。自分には謙虚さがなかったんだな、という所までは辿りつけたのですが、正直、では謙虚さって一体何だ?という状態です。これがないがために、おごりやすく傲慢になりやすい自分なので、少しずつ自分なりに見出していけたらいいなと思っています。

     

    4.隣の人をちょっと笑顔に

    この1年半の間は、ただひたすらに「まずは自分だけ幸せに」と思って過ごしてきました。これを大切にしながらも、少しずつ「隣の人をちょっと笑顔に」ということも、加えていけたらいいなと思います。

    恭子注人に愛をかける…
    とは、どこかに行ってボランティアをすることではなく、ちょっと隣の人を笑顔にする任、なのです
    。 

     

    <終わりに>

    この春は満開になるまでの期間が短かったからか、なぜか今まで見た桜の中で、今年の桜が一番綺麗だなと思い、家の近くの桜をよく眺めに行きました。去年は桜を見た記憶が全くありません。桜を見て美しいと感じられる、その感受性を持った自分が今ここにいることが、心から嬉しいと思いました。生きていてよかったと涙と共に静かに思える、それはそのままそれだけ自分の病気が苦しかったということでもあります。よく今日まで一生懸命生きてきたねと、自分で自分を褒めてあげたいと思います。そしてこれがお教室に一年半通った成果なのだと思います。

    人に自分の症状を話したことでひどくぶり返した経験があるため、過去の自分の症状を思い出すことをとても恐れていたし、ずっと忘れたいと思っていました。でも、今回たんぽぽ便りをまとめるにあたって、自分がうつだということもまだわからず、本当に症状が辛くて苦しかった時のことを冷静に思い出し、でもあれから12年もかかったけれど、今のこの自分に辿りつけたこと、今ここに自分が生きていられていることを再確認したら、ふと、うつが抜けた、という感覚が出てきました。主治医の先生からも、漢方も体調に合わせて抜いてもいいと言って頂いています。(現在2ヶ月の間、漢方を服用していません。)ただ、薬が抜けることイコール完治、ではないと思っています。私にとってうつとは、自分の体が私の命を守るためのはたらきだった。だからこそ、この先もうつ(の気質)は自分の中にあるもので、時々そこから注意や気付きをもらいながら、それを抱えながらも精一杯生きていければいいのだと思っています。

    恭子注鬱的傾向が強い、というのは、体質、気質です。
    うつ病と言う病気は治ります。治っても、ウツ的傾向が強い、という体質は変わりません。
    私も鬱的傾向の強い人間です。
    それをわかって、あ、又出ているな、と自覚しつつ、今目の前のなすべきこと(日常のこと…朝は起きること、ご飯は食べること、夜は寝ること、をする中で心の状態は移り変わっていきます)を誠実に誠実にコツコツとしていけばいいのです。
    心は人間には変えられないけれど、行動は変えられるのです。
    実は、誰もが、ウツ的傾向は持っています。
    それが強いか弱いかだけです

    子供の頃、よく「人は何のために生まれてくるのだろう?」と考えていました。その子供の自分が出した答えは「幸せになるため」(先生のお言葉では「仕合せ」)でした。そして、それでいいのだと思います。

    「生きたい。生きて、そして幸せになりたい。」うつになった心の底で、それでも、だからこそ願っていた、叫びのようなもの。死ぬほど苦しかったのは、自分自身の根底にこの思いがあり、その針が逆に振れてしまっていた為でした。生きて幸せになること。これが私の本心でした。

    12年前に絶望の淵を覗きこんでしまった人間が、時間はかかりましたが、ここまで来ることができました。やっぱり、人は変われるのだと思います。だから、パソコンの画面越しにこのたんぽぽ便りを読んでくださっているあなたも、大丈夫です。

     

     これまでの一年半のお教室での自分を振り返ってみて、右にぶつかっては左にぶつかりの繰り返しで(自分でも無自覚のまま躁鬱も出ていました)、さぞや恭子先生やお教室の他の方々は大変だったろうと思いますが、あたたかく見守りながら、共に歩んでいただき、本当にありがとうございました。

     前期再受講修了後は本科にて学ばせて頂いていますが、おごりやすく、忘れやすい私なので、糸の切れた凧にならないように、初心と感謝の心をもって、素直に謙虚に丁寧に、学び続けていきたいと思います。

     まだこの先続く人生には、山も谷も、晴れの日も雨の日も、嵐の夜も眠れぬ夜も、いくたびも来るのだと思います。そしてそのたびに、慌てふためいてしまったり、間違えたりすることもたくさんあるのだと思います。でも、その中にあっても、教えていただいたことを忘れず、他の花になりたいとうらやむのではなく、咲く季節を焦るのでもなく、私という一人の人間を、あるがままに美しく花開かせていく、そんな丁寧な努力を、ひとつひとつ積み重ねていけたらいいなと思っています。

     恭子先生、今後とも、ご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。

     長文お読みいただき、ありがとうございました。

     

     

     

    <前期再受講中の食事(お教室に通い始めて1年〜1年半)>

     

    朝(6時半〜7時):梅生番茶、ミネラル剤

    (かぜ気味の時は第一大根湯やレンコン湯。鼻詰まりにれんこん汁をスポイトで鼻に入れてみたらとても良く効きました。)

     

    昼(10時〜11時):玄米〜5分搗き米12杯、ごま塩、恭子式ブレンドティーの茶葉、梅干し12個、納豆12パック、焼きれんこん小皿1皿、小豆かぼちゃ小鉢1杯、自家製ぬか漬け3切れ、味噌汁1

     

    夜(6時〜7時):玄米〜五分搗き米12杯、ごま塩、恭子式ブレンドティーの茶葉、梅干し12個、小イワシ12匹・手のひらサイズ小アジ1匹・鮭1/2切れ・鳥のささ身1/2切れなど(動物性タンパク質1種類を2日に1回)焼き油揚げ1枚(丸々トースターで焼くとステーキみたい?!)、ほうれん草のおひたし小鉢1、ゆでこんにゃく1/2枚、味噌汁1

     

    間食:(お教室に通い始めた当初よりかなり減りました)ゴマ南部せんべい(最近は吹き出物が出来てしまう)、無塩ナッツ(食べ過ぎるとすぐに肌に痛みと共に白い斑点が出る)、小豆かぼちゃなどのおかずの残り、おやき、雑穀パン(持ち寄りランチ会に作って持って行ったら大好評でした)、梅干し(元気がないとき食べると回復します)、恭子式ブレンドティー、梅生番茶(アルバイトに行くときは必須)、薬草茶(ときどき)、緑茶・紅茶(外出時)

     

     

    <食事と体の反応のライン>

    玄米が3日続くと今は足がつってしまうようになったので、玄米を食べるときは毎食ミネラル剤を取っています。大きな便りの変化はメンタル面の変化の影響も大きいと感じています。食事も睡眠も変えていないのに、自分の中で何かに気が付けたとき、大きなバナナや大蛇?のような便りが何本もきて、体が「それでいいんだよ」とこたえてくれている様なことが何度かありました。また、私は睡眠を8時間とると翌日すっきりします。

    マクロビやヴィーガン対応のお店でも、洋風に作られた食事だと体とあわずに湿疹が出来てしまう、オーガニックを謳っているお店は洋風のお料理を出すお店が多いので、こちらも反応してしまうが、自然食と書かれているお店なら和風のお料理が多いので大丈夫、ここのおそば屋さんは平気だけれど、回転寿司のうどんを食べるとだしに砂糖が沢山入っていてガスが出る、2年目なので、動物性タンパク質をと思い、食べているつもりでも、白身魚や鳥のささ身だけで、一物全体で食べられる青魚を食べていない時は食欲が異常に増えてしまう等、自分の体の反応の微妙なラインが少しずつ見えてきた気がします。ただ、数ヶ月前は大丈夫だった南部せんべいを食べたら吹き出物が出来てしまったなど、日々体は変わっていくのだなと実感しています。また、最近は節約とお弁当箱食べを兼ねて、お昼はお弁当を持って行き、車の中で食べることが多くなりました。

     

     

     


 恭子から一言

 

 実はこの方は、その3、とタイトルに書いたように、3回目のレポート提出をしてくださいました。
それぞれ、その1から、読み比べて下さい。

その1にも、ちゃんと同じこと、同じ内容が、書かれています。

全員の受講生方に言えることなのですが、

最初の半年の基礎科前期受講、で、どう食べるかの知識は得ることができます。
そして、実際に素晴らしい体質改善がほぼ全員手にできます。

それで、薬を飲んで病気が治ったというのと同じ感覚で、わかった、治った、と不遜にも思ってしまうのです。

でも、不思議なことに、その後半年の基礎科後期で、ガンの方で言うと腫瘍マーカーが上がったり、
なにか、又不調のサインが出るのです。ありがたい神からのお知らせ?お諭し?をいただくのです。
何十年かかった食べ方と考え方の間違いから来た病気、体質なのですから、半年ごときで、すべてわかった、体質が変わった、、筈がないのです。

その1は、食べ方、考え方の知識の勉強。

その2は、又壁にぶつかって、応用を身につける。

その3は、はじめて食べ方、考え方の知識が悟りに変わる、つまり、身についてくる、ストンと腑に落ちるようになる、という実態と読み込んでいただければ、と思います。私の皆さんに対して観察して思う本音は、3年は通って頂きたいと思っています。

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ウツ、うつ、鬱が治った
鬱の薬を全部止められた
うつ病の改善、克服、完治